fabula.14/お礼はカラダで
ネス「用事ぃ~?・・・ま、あんま遅くなんなよ。遅くなるなら連絡しろ」
タリ「・・・ネスってやっぱり僕のお父さんに似てる・・・」
ネス「腐っても兄弟だからな。それよか・・・
兄貴が『いつ帰ってくんだ~』ってうるせぇんだよ…」
タリ「僕も言われてるよ。だからもう少ししたら帰りたいな」
ネス「なんだぁ?ホームシックか?」
タリ「違うけど・・・マリアにも会いたい」
ネス「お前そういえばシスコンだったもんなー」
タリ「だから違うってば・・・」
凛 「なにを話してるんですか?」
ネス「おー!今な、いつ実家の方帰るかって話でよ~…あっ、凛どうすんだ?」
凛 「・・・できることなら帰りませんよ」
ネス「はぁ~・・・悪いことは言わないから、一回ぐらい帰れって
多分この話したら、アッシュも『さんせーい!』とか言うだろ」
凛 「帰っても僕にメリットがありません」
タリ「メリット・・・?」
タリ「家族に会えるよ」
ネス「そうそう!家族はいいぞぉ~あったかいぞぉ~」
凛 「・・・はぁ、考えます」
ネス「んまっ、俺はそろそろ仕事だから行くぞ~日程とかは追々決めるか」
凛 「そうですね・・・。」
ネス「じゃあ行ってくんなー」
凛 「はい、行ってらっしゃい」
タリ「いってら~」
凛 「さて・・・洗濯が終わったようですので、家の掃除しますね」
タリ「じゃあ・・・僕は夕方まで昼寝」
凛 「ふふふ・・・はい、おやすみなさい」
~タリアくんの、寝顔~
結論・よく見えないが、驚異的なまつげの長さ
~数時間後~
タリ「やばい・・・寝過ごしちゃった」
タリ(間に合うかな?道こっちであってる?・・・なんか曇っててよく見えない)
この日は珍しく曇りでした。霧が凄くてホントに何も見えない・・・
タリ「遅れてごめんなさい」
店主「いいってことよ!!・・・寝てたんだろ?あとついてるぞ。
あと、今日やるのは俺じゃねぇんだ」
タリ「じゃあ・・・だれ?」
店主「隣の建物にいるからよ!詳しくはそいつに聞いてくれ!」
タリ「ここ・・・?」
タリ「すいません・・・今日予約してたんですけど」
??「!?え、あっはい!!えっと、お父さんは隣に・・・」
タリ「いや・・・店長から『隣の建物の人が今日はやる』って・・・」
??「えぇぇ?!そ、そんな・・・聞いてない」
タリ「???」
??「あぁぁぁ・・・すいません、私ハンナって言います。
えっとじゃあ・・・とりあえず今日は私が・・・」
タリ「僕はタリア、よろしく」
??「じゃあ・・・施術台のほうに・・・」
ハン(あぁ~もう!お父さんなに考えてるの?!どうせまた飲み行ったんだわ…)
ハン「えっと・・・そちらに座ってください」
タリ「うん」
――――バサッ
ハン「?!?!?!きゃああ!なんで脱いでるんですか!」
タリ「え?いや・・・脱がないとできないよね?」
ハン「ヴェ?!あぁぁそうでした・・・ごめんなさい」
タリ(ヴェ・・・ってなんだ?)
ハン「じ、じゃあ…いきます。痛いかもしれません…慣れてないので」
タリ「うん・・・いいよ。下手っぴでもいいよ」
ハン「む!下手って酷いです!…ってタリアさん笑ってません?!」
タリ「元からこんな顔だよ」
ハン「~~~!さっきまで無表情だったじゃないですか!」
~数分後~
ハン「あっ!出来てきました!うん、力作!」
タリ「それはよかった」
タリ「ありがとね。また来た時はよろしく」
ハン「え・・・私でいいんですか?」
タリ「うん、店長だと痛いんだよね」
ハン「え?あっはい。じゃあ、またのご来店お待ちしてます・・・」
タリ「うん・・・じゃあね」
タリ「朝から何も食べてなかった…レストランで何か食べよう…」
??「あら?貴方・・・」
タリ「???」
タリ「あっ・・・テンチョーさん」
メシ「あら、私『テンチョー』って名前になってる?結城メシアです。タリア君」
タリ「メシア・・・さん?」
メシ「そう・・・ところで、こんな場所で何してるの?」
タリ「おなか減ったから・・・ご飯」
メシ「あら、そうなの?」
メシ「じゃあ家に食べに来る?ちょうど今お買い物行った帰りなの」
タリ「・・・いいの?」
メシ「いいわよ!腹ペコくんを見捨てるわけにはいかないからね」
タリ「じゃあ・・・行く」
メシ「よし!じゃあ、行こっか!」
~メシア、自宅~
タリ「おじゃまします・・・」
メシ「はい、どうぞ!じゃあさっそく作るから、くつろいでて?」
タリ「わかった・・・テレビ・・・!」
タリ「今日は見たいドラマがあったんだ…録画してあるけど、ちょっとだけ」
メシ「ふんふふ~ん♪ふふっ誰かの為に料理するのって、何年ぶりかしら」
メシ(ん、よし!味も大丈夫ね)
メシ「タリアくーん!用意出来たよー」
タリ「美味しそう・・・な匂い」
メシ「あら失礼しちゃう!味もバッチリだと思うわよ?」
タリ「冗談だよ、ごめん」
タリ「いただきます」
メシ「はい、召し上がれ!」
タリ「美味しい・・・あれ、食べないの?」
メシ「あんまりお腹すいてないの!コーヒーだけ飲もうかな」
タリ「こんな広い家に・・・一人なの?」
メシ「ん~?そうよ?おかしいかしら?」
タリ「寂しくないの?」
メシ「もう慣れちゃったわ!慣れって怖いわねぇ~もう歳ね、私も!」
タリ「??メシアさんは綺麗だよ」
メシ「…っ、もう!そうやっておばさんをからかっちゃダメよ!」
タリ(ホントのことなのになぁ・・・)
タリ「ごちそうさまでした」
メシ「はい、お粗末さまでした。もう遅いわね…ネスさんが心配するんじゃない?」
タリ「あっ・・・そうだった・・・連絡・・・」
メシ「また道端で腹ペコになったらどうぞ」
タリ「・・・からかってる?」
メシ「さっきの仕返し」
タリ「ん・・・じゃあ、ね」
―――――バタン・・・。
メシ「よし!お皿洗いと、お洗濯物もあるからそれやって、今日は休もうかな」
メシ「それにしてもタリアくん…あんな細いのに沢山食べるのね。ふふふ」
―――――ピーン…ポーン
メシ「あら?タリアくんかしら、忘れ物でもしたのかな?はーい!」
―――――ガチャ
メシ「タリアくん!どうしたの?忘れ物でもした?」
タリ「お礼するの・・・忘れた」
メシ「いいのよそんなの!私も楽しかったし」
タリ「お礼するよ・・・?」
メシ「ふふふ、わかったわかっ・・・」
タリ「じゃあ、またね」
―――――バタン・・・。
メシ「・・・・・・」
~ハンナ、自宅~
ハン「・・・・はぁ、タリアさん…今まで出会ってきたどんな人よりも綺麗な人だったなぁ~
スタイルもよくて肌も白くて、漫画の世界の王子様みたい」
ハン「あぁいう人の隣には、かわいいお姫様がお決まりなんだよね…
私なんて、肌は黒いし、ソバカスも酷いし…」
ハン「今日はもう寝よう。明日も仕事だし」
ハン「夢にタリアさん出てきちゃったりして・・・ってないない!!!おやすみなさい」
アシュ「でねー!それでアイちゃんがぁー」
ネス 「おい、その話何回する気だよ~」
凛 「軽く、もう30回は聞いた気がする・・・」
タリ 「ただいま」
ネス 「あぁ!!お前遅くなるなら連絡しろつったろ!」
アシュ「ご飯食べる~?暖めようか?」
タリ 「いいよ、食べてきたから」
ネス 「ん~?お前なんか嬉しそうだな?なんかあったのかぁ?」
タリ 「かなりね」
アシュ「えー!!なになに~何があったのー!!」
凛 「興味深いですね」
タリ 「・・・ナイショ」
continue...
category: ストーリー
コメント
まろさんこんばんは^^
わぁ!タリアくんなかなか大胆ですねー!!
年下男子にこんな事されたら・・・ヤバいっすー!!
メシアさんとどうなるのかな・・・( ´艸`)
ハンナちゃんもタリアくん好きになってしまったみたいですね・・・!
自分に自信がないみたいですが、この子イメチェンしたらすごく美人さんになりそうだと思いますね~♪
そして、相変わらずアイちゃんの話に夢中なアッシュくんが可愛すぎて萌えました( ´艸`)
ゆき #- | URL | 2012/04/22 Sun. 17:07 * edit *
こんにちわーv
あああああタリアくんー!!!
あなた一体どんな教育受けて来てたんだー!!
もしかして、、、ヤリ○ン、、、?
とか脳裏をよぎる私です、、、ナチュラルアメリカンですね
なんて大胆なんだ!!チューなんぞ挨拶ってか!?v
そしてハンナちゃんですが
何だかうちのバタ子と仲良くなれそうです(笑)
この子の今後も気になりつつ、、、vv
メシアさん、、、、おおおおお、、、本気にしちゃう、、?しちゃうの、、?もじもじvv
今後ーvv!!気になりますー><!!!vv
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